ブナの森へキノコ採り。
沢歩きを楽しみながら登っていくと、若いナラタケとブナハリタケが顔を見せてくれた。
昨年、ここに来た時には紅葉がすっかり進んでいて風景も楽しめたのだけど、今年はまだ早い。
思わぬ収穫に喜んだナラタケの沢も、1カ月も早いとあってか収量はまとまらない。
急斜面の上にブナの巨木や倒木を見つけるとフミヤが沢床からすごいスピードで駆け上がっていく。
なんでも、最近は松茸採りに勤しんでいるようでその脚力には驚かされる。
後日談ではあるが、立派な松茸を手に収めていた。お見事!
細くなった急な流れを登っていくと二つ目の滝、10mほどの滝に出くわす。
ここはちょっと嫌なところだったけれど、高校生のころに来たときは左側を直登したことを思い出して若かりし頃のボクに習ってみる。
ちょっと怖かったけど無事通過。
フミヤは安全を期してずっと手前から高巻いていた。 それが正解。
県境付近ではあるけど、この辺りにあって奇跡的にブナの1次林が残されている貴重な山域。
二人で抱えても手が届かないようなブナの巨木が楽しませてくれる。
すぐ近くまで昔の作業道跡が残っているのだけれど、沢筋が深くて伐採を免れたのだろうか。
近所にこんな美しいところがあるのがとてもうれしい。残していきたい風景の一つ。
下りは一つ尾根を越えて隣の沢を下ってみることにした。
するとその沢は見事な葉ワサビ畑。周辺の斜面にはシドケの群落。
辺り一面の葉ワサビには驚いた。 幸いなことに滝は1つのみで難所もなく車まで到着。
また春の楽しみが一つ。